「即戦力」を求める企業に向けてどのようなアピールをすればよいか
転職には「即戦力」が重要だと聞いたことのある方も多いのではないでしょうか。確かに、中途採用ではすぐに活躍できる即戦力となる人材が求められており、採用されるためには、選考の段階で即戦力を効果的にアピールすることが必要なのです。そこで今回は、転職を成功させるために重要な「即戦力」とそのアピール方法について紹介します。
企業が求める「即戦力」とは
中途採用では即戦力が求められているとよくいわれますが、そもそも即戦力とはどのようなものなのでしょうか。企業やポジションごとに求められる要件が異なる場合もある「即戦力」について解説します。
中途採用の鍵となる「即戦力」
中途採用における即戦力とは、入社後に教育や研修を実施しなくてもすぐに本格的に活躍できる人材のことを指している場合が多いです。具体的には、社会人としてのマナーや常識はもちろん、採用ポジションごとに必要な資格やスキル、経験を保持していることが重要になります。第二新卒採用などでは即戦力よりもポテンシャルを評価される場合もありますが、多くの中途採用では「即戦力となれる人材か」という点が重視されます。
必要な「即戦力」は採用ポジションごとに異なる
中途採用者に求められる即戦力は、企業や採用ポジションによってそれぞれ異なります。自分が希望するポジションにどのようなスキルや経験が必要なのかを確認することから始めます。
提示されているスキルや経験をすべて満たしている応募者のみを採用する企業もあれば、一部の条件を満たしていない応募者も採用対象としている企業もあるため、まずは募集要項をよく確認してみましょう。
書類選考で即戦力をアピールするには
中途採用において重要な即戦力ですが、採用されるためには、選考の場で「自分が即戦力となる人材であること」を効果的にアピールする必要があるでしょう。まずは、書類選考における即戦力のアピール方法について紹介します。
スキルを明記する
即戦力となるためには、採用されるポジションに必要なスキルや経験をもっていることが重要です。書類選考の段階では、必須のスキルや経験を保持していることを伝える必要があります。これまでの経験の中で、その採用ポジションに求められるものを見極め、職務経歴書に明記するようにしましょう。
数が多ければよいというものではなく、採用ポジションに関係のないスキルや、重複したスキルをだらだら記載してしまうと、優先順位をつけられない人物という印象を与えてしまうこともあるので、注意が必要です。
成果を定量的に示す
即戦力となれる人材であることをアピールするためには、前職での成果を伝えることが有効です。職務経歴書に記載する際は、成果を具体的な数値や事実で表現するようにしましょう。主観的な表現は避け、客観的に事実を伝えるようにすると説得力が高まるため、定量的に示すことがポイントです。
経験から得た強みをアピールする
成果や経験を伝える際には、経験のみではなく、その経験から得た自身の強みまでをアピールするとよいでしょう。前職を長く続けたことで得られた資格や専門性、特定の立場やポジションに携わったことで備わったスキルなど、経験から身につけた強みを伝えると、採用担当者にとっても人物像がイメージしやすくなります。
面接でアピールする方法
書類選考を通過すれば次は面接です。面接で即戦力をアピールするために、心がけたいポイントについて紹介します。
コミュニケーション能力をアピールする
コミュニケーション能力は、業種や職種にかかわらず働くうえで普遍的に重要なスキルであるため、採用でも重視されることの多いスキルです。書類選考では測りづらいスキルなので、面接の場でしっかりアピールするとよいでしょう。
面接では、コミュニケーション能力にくわえ、思考力や決断力なども評価されています。論理的に話すことはもちろん、表情や声のトーン、ジェスチャーなどの非言語コミュニケーションも普段から意識し、面接の場で自然にアピールできるようにしておきましょう。
成果に至るまでのプロセスも伝える
書類選考と同様に、面接でも前職での経験や成果はチェックされることの多いポイントです。面接では、具体的なエピソードを交えて前職での成果を伝えるとよいでしょう。結果を出すために努力・工夫したことなど、成果に至るまでのプロセスを時系列に沿ってわかりやすく伝えると、採用担当者にとっても入社後の働く姿をイメージしやすくなり、具体的なアピールにつながります。
まとめ
転職を成功させるためには、職務経歴書や面接という限られた選考の場で、企業の求める即戦力を効果的にアピールする必要があります。応募書類の作成や面接の対策には、第三者の客観的な視点も重要です。転職サイトや転職エージェントでは、職務経歴書の作成や面接対応にも具体的なアドバイスをしてもらえるので、こうした転職サポートの活用も検討してみてはいかがでしょうか。